第1章

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『坂本さん夜勤ですか?』 『はい。独り身だから夜勤は多く入れてるんです』 『私も独り身だから毎日夜勤ですよ』 『確かに!』 夜勤は結構みんな気楽にやってると思う。笑いあえるなんて日中は絶対ないから。 男の職場で怒鳴り声ばかり聴いているとこんな事も癒しになる。 まぁ、坂本さんも例外ではなく怒鳴り声をあげる1人だ。この人は突然キレる。でも敬語。 声が低くてハリがあるから凄い威力。 『坂野さん、またヤンキーやってるんですか?』 『やってますよ!やっと東北制覇しました』 携帯を坂本さんに見せつけると坂本さんも携帯を出す。 『友達登録してもいいですか?』 『あれ、始めたんですか?』 『ほら、関東制覇!』 『あ!凄い!友達登録しましょ!』 ここでまたケー番とアドレスの交換。 『喧嘩の時は坂野さんを助けに行きますから!』 『頼もしい!よろしくお願いします』
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