第1章

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『坂野!これ窓でやって!』 窓口受け取りになった書留を窓に持って来た成宮さん。 『中川さー、マジキモいんだけど!』 『そうですか』 書留を窓口受け取りの手続きをする私と窓口の椅子にどかっと座る成宮さん。 『だって、あいつさ、坂野が自分の車に乗って行くって言って掃除したんだって』 『え?乗るなんて言ってませんよ?』 窓口端末の立ち上げ作業が止まってしまう。 『うわぁ、あいつの思い込みかよー!ないわぁ…』 『私急病になったことにして行かないかなー』 『いやいや、あんたはちゃんと雑魚どもの世話してもらわなきゃ困るし!私は大橋キュンと飲むから!』 『大橋キュンは来るんですか?』 『小娘の分際でキュン言うな!』 『はいはいすみませんでしたー。ところで、坂本さんなんですが、遅れる可能性大みたいですよ?』
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