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そう、マースである核なる者が妊娠すれば、
感染のように、周りの女性たちも好む好まざるも妊娠するのだ。
ただ、現時点では、マースの存在は、秘密にされており、認定もされていない。
みのりは、研究所に帰る間、自分の道のりを考えた。
若い頃は、研究に没頭して、結婚や妊娠をおろそかにしてきた。
そのつけがまわってきたのだ。
40歳を目前にして、結婚。そして、妊娠を望んだが……
みのりの卵子はもう老化しており、普通妊娠は難しいを言われた。
不妊治療を始めたが……高齢出産ということあり、医師の方が難色を示す。
その時に、マースの存在を知ったのだ。
藁にもつかむ思いで、マースの研究をした。
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