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次の日の朝、私は世話役のタカさんに声をかけられた。 日雇いの仕事の斡旋だった。簡単な交通整理の仕事らしい。 やはり私は運が良いようだ。 このときタカさんの収入源を知った。タカさんは仕事を斡旋し、そのマージンを得ていた。 世話役をしながら、使える人間を判断し、うまく利用する。なかなかのやり手なのだろう。 こんなところにもこういうタイプの人間がいるのだとある意味私は感心した。 私は今回の斡旋で日給の20%をタカさんに払う約束をした。
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