0人が本棚に入れています
本棚に追加
レインボー ドリーム エンジェル編(手をつなぐ)
巨大隕石は、太平洋に落ちる予定との事で、
人々は、地球の裏側へ移動を始め、混乱しています。
巨大隕石が落ちれば、一瞬で、地球全体が高温の爆風に包まれるので、
どこに逃げても無駄という話がありましたが、
人々は、少しでも可能性を求めて、混乱しています。
混乱の最中、突然、上空に巨大な神様が現れました。
神様
「私は、地球の神です」
「私は、皆さんの心に、直接話し掛けています」
「人類よ、助かりたいならば、手をつなぐのです」
「全ての生命が手をつないだ時、レインボードリームエンジェルが現れ、地球を救うでしょう」
「人類よ、足元を見なさい。他の生命たちは、既に手をつないでいますよ」
足元を見ると、犬や猫、カラス等が、手をつなぎ、連なっています。
その連なりは、あちこちにあり、どこまでも続いています。
海辺では、カメ、カニ等が手をつなぎ、海中へと続きます。
海中では、魚たちが手をつないでいます。
生命の連なりは、地球を何重にも、覆っています。
エンジェルたちも手をつなぎました。
端っこになったユキは、手をつなぐ相手を探していました。
そこへ、神様の声で「私と手をつなぎましょう」と呼び掛けられました。ユキは、神様の声に喜び、手を伸ばすと、
そこには、巨大なゴキブリ女王がいました。
ユキ
「エッ!ゴ・キ・ブ・リ」
思わず手を引っ込めようとしたのですが、
ゴキブリ女王
「ごめなさい。躊躇している時間は無いの」
ゴキブリ女王は、引っ込めたユキの手を強引に掴みました。
手をつないだ瞬間、
虹色の光の輪が、生まれ、大きく広がります。
虹色の光の輪は、世界各地で生まれ、どんどん広がります。
虹色の光の輪は、地球全体を覆い、地球をグルグル回り始めます。
幾重もの虹色の光の輪は、やがて一つになり、地球をグルグル回り始めます。
その中から、巨大なレインボードリームエンジェルが現れました。
レインボードリームエンジェルは、巨大隕石を受け止めました。
レインボードリームエンジェルの手の中で、巨大隕石は、赤ちゃんの姿になりました。
巨大隕石は、星の赤ちゃんだったのです。
そして、レインボードリームエンジェルは、巨大隕石を再び宇宙へ放ちました。
最初のコメントを投稿しよう!