宇宙へ編(人類旅立ちの日)

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宇宙へ編(人類旅立ちの日)

3日後、救われた人類は、落ち着きを取り戻しました。 テレビのニュースで、国連の代表が、全人類に向けての談話をしていました。  「全ての生命が手をつなぐ事で、地球は救われました」  「今回の件で、我々人類は、地球の生命の一つに過ぎない事を理解しました」  「地球は人類のモノと思っていたのは、身勝手で横暴でした」  「地球は、様々な生命が次々に生まれる、生命の泉なのです」  「地球で十分に成長した人類は、地球から旅立つのが定めです」  「我々人類は、今後、30年掛けて、宇宙へ出て行きます」  「地球は、他の生命の自由に任せます」 このニュースを、自称:神様集団も見ていました。 ネズミ:  「流石、ゴキブリ女王です」  「人類が手をつないだ瞬間、全人類を洗脳したんですね」 ゴキブリ女王:  「いえいえ、私は洗脳なんかしていません」  「逆に、洗脳をリセットしてあげたのです」  「無意味なマネーゲーム社会で洗脳された人類を、リセットしてあげたのです」  「リセットされた結果、人類は自ら正しい道を見出したのです」 3年後、人類は宇宙エレベーターを完成させ、その祝いの式典が始まりました。 式典司会者  「皆様、人類は宇宙エレベーターを完成させました」  「当初は、30年掛かると言われていた宇宙エレベーターですが、   宇宙連合から来られたミスターXの協力により、3年で完成できました」  「宇宙には、巨大な宇宙コロニーも完成しています」  「全人類が宇宙コロニーに移住後、宇宙コロニーは移動して、   太陽に対して、地球と反対側の位置で、地球と同じ軌道を回る事になります」  「さらに、御祝いがあります」  「宇宙連合ミスターXと、月星人バニーの結婚式です」  「今まで、我々地球人類は、宇宙連合の存在も、月星人の存在も知りませんでした。」  「これからは、宇宙へ出て、宇宙連合の一員として、地球を見守りたいと思います。」 そして、宇宙連合ミスターXと、月星人バニーの結婚式が、華やかに行われました。 この後、宇宙エレベーターが稼働し、人々は順次、宇宙へ出て行きます。 宇宙エレベーターは、夢エネルギーを利用し、虹色の光の輪を放ちながら、宇宙へ上昇します。
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