ループ２０

「その……誕生日の記念に撮りたくて。私のスマホで撮ってもらえますか？」

舞はスマートフォンをカウンターに置き、そばにあったワインボトルを使って立てかけ、セルフタイマーで撮影した。

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翌日、舞は新幹線で北に向かった。

駅からアパートまでは、タクシーで移動した。

アパートには、まだ引っ越しのトラックは到着していなかったので、時間をつぶそうと、近くのコンビニに向かった。

飲むヨーグルトを買って、そのままコピー機の前へ。
昨日撮った写真をプリントするためだ。

慣れた手つきで操作していく。

プリントした写真をポケットに入れ、コンビニを出るときに、入り口付近にある無料の求人誌を手に取った。

アパートに戻ると、まだトラックが到着していなかったため、部屋で待つことにした。

カバンから新しい日記帳と赤ペンを出し、日記帳の表紙に『２０１７年２０歳』と書くと、日記帳をそのまま床に置いた。

窓を開け、飲むヨーグルトを飲みながら、求人誌をめくる。

何ページ目かめくると『パスタヘブン』『勤務時間９：００から２２：００　時間曜日ご相談ください』という項目に目が留まった。