ループ20

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4枚の写真は、舞の笑顔と誕生日ケーキの21歳のデコレーションの数字は変わらないが、祝っているメンバーだけがどれも違う。 舞はゆっくり目を閉じた。 ***** 「舞!何してるの?早くしなさい」 ママに呼ばれて、私は急いで家の階段をかけ下りた。 「髪型変じゃない?」 「変じゃないわよ。8時にお店予約したって言ったでしょ」 「パパは?」 「もう車よ」 私とママは急いで車に乗った。車で待っていたパパは、「舞の準備が遅いのはいつものこと」と笑った。 そして、車はレストランへ向かって走り出して、しばらくして、大きな音がして、大きく揺れて、世界がグルっと回ったんだ。 そこからの記憶があいまいで、目を開けると、真っ暗で、さっきまで車に乗っていたはずなのに、私は立っていた。 怖くて一歩も動けない。 すると、前方に小さな光が見えた。 その光はゆらゆら揺れながら近づいてくる。 じっと光のほうを見つめていると、それはろうそくの光だということが分かった。 その光を誰かが持っている。誰? 顔半分をフードで隠し、黒いマント姿の男。
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