発狂前夜

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発狂前夜

傘を打つ雨音を五月蝿く思いながら あたしの神経繊維明日も原型をとどめているのかと考えて夜 果実はその色を日々に赤くして光るのに 誰かが来るのを待つだけだ 孤独なら落下する果実は想像するにたやすい あたし寸前だから 落ちるかも知れません あたしの神経繊維明日も原型をとどめているのかと考えて夜 止まない雨よ 黙れ 感情など早く捨てておけば良かった 2009年2月7日
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