フィジー・タイム

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フィジー・タイム

その国のひとは薄手の服を着ていて ココナッツの甘い匂いがした 時間は「フィジー・タイム」 のんびり者が お尻をぶたれる事はなかった さとうきび列車が時間通り着かなくても 誰もが笑っていた 自生するパパイヤの木 ハイビスカスやブーゲンビリヤ 雪や木枯らしを知らない 南国の生き物は 当たり前のように 穏やかに生活をこなしていた 深呼吸をした旅人は ひととき花々の鮮やかな色に染まる 珊瑚礁の奇跡のような青に染まる 私もこの楽園の一部になっただろうか 2008年5月5日
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