12人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、なんとなく私たちの間に沈黙が浮かびかけた時、
ふと、思い出したように先輩に言われた。
「そういえばアイツ、別れ際に、なんか変な事言ってたな」
そして、「女の子の勘って、なんの話だ?」とストレートに尋ねられる。
だが、やっぱりすぐには言葉が出なかった。
しかし、そこは先輩と後輩。
私としては、このまま黙っていることもできない。
だから、
「璃乃ちゃん、夏休み頃から不思議に思っていた事があったそうなんです」
「へえ?」
「なんかその頃から、先輩が、すごく嬉しそうにしてるって」
「なんだ、そりゃ?」
「しかも先輩が、璃乃ちゃんに、私の話をよくするって言っていて……」
「んん?」
最初のコメントを投稿しよう!