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「っ……」
体中が硬直するほど、私は大きく息を呑んだ。
それと同時に、あまりにも大きく胸がドキリと跳ねて、思わず先輩を見上げる。
すると、苦笑を更に広げた先輩の横顔が笑みを消して
ゆっくりと私に向けられた。
「なぁ、マイカ。明日って、何か予定あるか?」
「えっ? あ、いえ、別に……」
「だったらさ、ちょっと俺と付き合ってくれねぇか?
実は、一緒に行きたい所があるんだよ」
はい。
頷いた私の胸の内で、加速するように鼓動がどんどん速くなっていく。
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