11 女の子の勘(つづき)

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そして彼女は、きっぱりと言った。 「だからね、やっぱりお兄ちゃんは、美羽ちゃんが好きなんだって思ったの。 これはね、女の子の勘だから」 女の子の勘――。 私よりもずっと年下の少女にも関わらず この言葉に、思いがけずドキッと心臓が跳ねた。 そして、再び彼女から先輩をどう思うかと尋ねられた時、 ダイニングから声が掛かった。 「おぉーい、もう直ぐ出来るぞ」 「やったぁ! お腹ペコペコ」 しかし、こんなところは、まだ子供。 やや一方的に会話を投げ出し、 璃乃ちゃんは、嬉々としてダイニングに向かっていく。 しかし、私はといえば、なんか変な動悸が胸を叩きだしていた。
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