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勘といっても、まだ6歳か7歳の子供のものだ。
当然ながら、当てにはできない。
その一方で、「もしかしたら」という淡い期待も浮かんでしまう。
そして、そんな考えが頭を占めていたからだろう。
「どうした? 口に合わなかったか?」
先輩に正面から声を掛けられ、我に返ると、
私は、フォークを持ったままぼんやりしていた。
「あっ、いえ。あの、ちょっと熱かっただけです」
ぎこちなく誤魔化し、慌てて視線を落として、私はサラダにフォークを突きさす。
軋みそうな短い沈黙が、先輩との間に浮かんだ。
だが、
「ねぇ、美味しいでしょ? このサラダ」
うん。
斜向かいからニコニコする璃乃ちゃんに言われ、私も笑顔で頷き返す。
だが、そんな嬉しそうに食べる彼女の存在が、唯一この場の和み。
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