11 女の子の勘(つづき)

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わぁーい!  大きな笑顔になった璃乃ちゃんと、それからは学校の話などをしつつ 三人並んで、ゆっくり駅へと向かう。 そして、もう駅の姿も見えて来た所で、不意に薄暗がりから声が掛かった。 「璃乃?」 その声に真っ先に反応したのが、璃乃ちゃん。 「ママ!」 そして、スルリと私たちの手から離れると、 少し向こうに立つ女性へと駆け寄っていく。 それから程なく、璃乃ちゃんと一緒に私たちへと歩み寄ってきた女性が、 柔らかく頭を下げてきた。 「恭平くん、今日は、ありがとう。それと、えっと……」 私へ目を移し、言葉を切った女性に璃乃ちゃんが続く。 「美羽ちゃんだよ」 それを聞いた途端、女性の顔に、やんわりとした笑みが広がった。 「まぁ、貴女が……」
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