6/11
前へ
/11ページ
次へ
真子は深く目をつぶり、ゆっくり開けると言った。 「そうよ。いろいろ考えたんだけど、どう考えてもそうとしか思えないわ。美麗は人の彼氏だと奪いたくなるのよ。そして奪ってしまうと、その男の子にはもう興味がなくなる。惰性と世間体でしばらくは付き合うけど、それも長くは続かない。結局、あっさり捨てるのよ」 「ほんと、ひどいわね」 真子は私の目を見ながら言った。 「ほんとに。殺してやりたいくらいだわ」 「そうそう、殺してやりたいわ」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加