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私がそう同意すると、真子はそれまで見たことのない顔で、にまり、と笑った。もし蛇が笑ったらこんな顔をするのではないかと思えるような、背筋になにかが走るような顔だった。私は怖くなった。そんな私の感情を無視するかのように、真子は話を続けた。 「最初の子はすぐに転向してしまったから無理だったけど、実は二人目とはもう話をつけてあるの」 「……二人目? 光子のこと? 話をつけるって、なにを?」 「三人必要だから、ちょっと待ってて、と」 「三人必要? なにに?」
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