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しばらくして、その4人が王の間に着くと、そこには向かい合い、まるでその奥に在る者に敬意を表すかのように台座の上に鎮座する複数の海竜シーサーペントを象った石像がズラリと並んでおり、
その最奧には、シーサーペントと同じく蛇状の長い身体を持つ巨大な竜魚のような石像があって、そして、その前には大理石の長方形型の台があり、その上には背まで長い水色のストレートパーマがかった髪に、その身には強靭な鱗で出来た鎧を纏い、その腰には剣を携え、その背にはラメ入りの水色のマントを羽織っている、鼻筋の通った整った顔立ちをしている青年が横たわり、眠っている光景が見受けられた…!
しかし、その青年の体には何本もの鎖が複雑に巻き付けられており、彼はそのまま台に縛り付けられているようで……
すると、それを見た背に漆黒の悪魔の羽根がある男がニヤリと笑いながら言った…
?「フフ、ついに見つけたぞ…!」
すると、漆黒の忍服を着用した男が言った。
?「ここに来たら空気がずっしりと重たくなりましたな…
気分が悪い…我が魔力が何かに吸い取られていくようです…
その原因はやはりあの男ですね?ルシファー様…」
ルシファー「ククク、その通りだ…
あのように封印されていても尚、相手から力を奪い取る余力が残っているとは…まったく、恐れ入る
あのような華奢な姿をしながらもこの威圧感…
奴は本物だな?暗黒大蛇…」
暗黒大蛇「ええ…
あの気配…
あの男は本物です…
あの男は、あの伝説の海王竜・“リヴァイアサン”で間違いございません。」
すると、タキシードを着用し、その肩には真っ赤なマントを羽織っている男が少し考えるそぶりを見せながら、
?「はて、本当にそうかね?
我が輩にはただの人間にしか見えないのだが?」
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