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暗黒大蛇「何を寝ぼけた事を言っておられる?
そのように平然としておられるが、貴方もあの男に力を吸い取られているからに気分は優れないはず…
それとも、本当に勘が鈍くなってしまわれたのか?
少々棺桶の中で長く眠りすぎたのではございませんか?ドラキュラ伯爵殿…」
ドラキュラ「なっ…ジ、ジョークだよ、ジョーク!
ああ、そうだよ!我が輩も気分が悪くてたまらないよ!
だが少しでもこの場を和ませようとしてだね、あのようなジョークを…暗黒大蛇「くだらない。そのような気遣いは無用です。」
ドラキュラ「ムッ…ああ、そうかね。
やれやれ、ホント冗談の通じないつまらない男だね、君は。
そんなんじゃレディーにモテないぞ?」
暗黒大蛇「ムッ…余計なお世話ですよ!
そもそも、こんな時に冗談を言うなど不謹慎極まりないですぞ!
貴方は本気でルシファー様を守る覚悟がおありか!?」
ドラキュラ「何だと!?
ルシファー様の側近に迎えられたとはいえ、もともとは魔族のペットに過ぎない毒蛇族の君が貴族である我が輩に物申すとはっ…!
口を慎みたまえ、暗黒大蛇!」
ルシファー「五月蝿い…黙れ、お前達。」
ルシファーはそう言って暗黒大蛇とドラキュラ伯爵をキッと睨みつけた。
暗黒大蛇「はっ…失礼致しました!」
ドラキュラ「これはお見苦しい所を…申し訳ございません、ルシファー様。」
ルシファー「フン…
ただでさえ気分が悪くてイライラしてしょうがないというのに…
以後気をつけろ
さもなくばこの爪でその喉を切り裂いてやる…っ!!」
と、ルシファーは2人を脅しながら爪をギラリと光らせた…!
暗黒大蛇「はっ…
肝に銘じまする!」
ドラキュラ「了解致しました…。
それにしても、あの男に巻き付けられているあの鎖…
あれが九頭龍が施した封印でしょうか?」
ルシファー「ああ…とても強い力だ
そんじょそこらの力ではあの封印を解く事はできん…」
ドラキュラ「あそこまでがんじがらめにするとは、いやはや九頭龍はよほどあの男の力に畏れをなしたんでしょうな…」
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