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ルシファー「龍帝…奴はあの男に勝ったとはいえ、かなり苦戦を強いられたようだからな…
あの龍帝がそこまで追い詰められたのだ、なんとしてもあの男の復活を阻止したかったんだろう…
だが……」
と、ルシファーは漆黒のウェディングドレスを着ている“彼女”を見た…
ルシファー「龍帝の力によって施された封印なら、また龍帝の力で解けばいいだけのこと…
さあ、お前の出番だ、瑠璃姫!」
ルシファーがそう言ってパチンッ!と指を鳴らすと、彼女が被っている漆黒のベールがふわりと上にめくれ、顔が分かるようになると、そこには綺麗なうす紫色のウェーブがかった長髪をした見目麗しい美女がいた!
その瑠璃姫に暗黒大蛇もドラキュラ伯爵も見とれていた。
暗黒大蛇「……良い…//」
ドラキュラ「いやはや、やはり美しいですな、瑠璃姫は…//
やはり極上の血の持ち主…っ
出来る事なら我が輩の花嫁に迎えたい所だが…」
ドラキュラ伯爵はそう言って思わず出てきた涎をすすった…
暗黒大蛇「やれやれ、そうやってこれまで一体どれだけの数の女をその牙にかけて来たのやら…」
ドラキュラ「こ、これ暗黒大蛇っ、瑠璃姫の前で滅多な事を言うんじゃない!」
暗黒大蛇「本当の事じゃありませんか。
それに、貴方も分かっているでしょう?どうせ我々の声など届きませんよ、彼女には…
今の彼女はルシファー様の言いなり…
だからルシファー様の言うことにしか反応しませんよ。」
ドラキュラ「それは、そうだろうが…
だが……
(瑠璃姫…)」
と、ドラキュラ伯爵は心配そうに瑠璃姫を見つめた…
瑠璃姫の目は、その心をルシファーに操られている影響でドレスの色と同じく漆黒に染まっており、そんな彼女は暗黒大蛇の言う通り、何も反応を示さず、無言のままだった…
暗黒大蛇「フフ、姫の心はいい感じに闇に染まっておるようですな…
それに、この見事な容姿…
これならあの男…リヴァイアサンも気に入りましょう。」
ルシファー「クククク…
リヴァイアサンも男だ
それに、奴も竜族…彼女に惹かれないわけがあるまい
それに、なんといっても“龍帝の紋章”だ…
姫が持つそれはどんな竜でも手名付けられるという代物…
これほど利用価値のある女は他にはいないだろうな、ハッハッハ!」
そんなルシファーを見てドラキュラ伯爵は眉をひそめていた…
ルシファー「…どうした?ドラキュラ伯爵…
瑠璃姫を哀れとでも思ったか?」
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