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ドラキュラ「あ、いえ…」
ルシファー「…まあいい
お前はもともと“人間”だからな
その頃の感情がお前自身に根付いて、姫に同情してしまっている…そんな感じか
まあ、私もそれは仕方ない事だと思っている…
ただし、その感情に呑まれるなよ?」
ドラキュラ「了解致しました…」
ルシファー「クククク、龍帝よ、この女に自身の紋章を与えたのが貴様の誤算…いや、運のツキだ…
私はリヴァイアサンの力をもって龍帝を倒し、我が主・サタンの名のもとにこの世を支配する!
…というわけだ、さあ瑠璃姫、あの男のそばに行くぞ。」
瑠璃「はい、ルシファー様…」
瑠璃姫はルシファーにその肩を抱かれながら歩き出し、暗黒大蛇とドラキュラ伯爵もその後をついて行った。
そんな瑠璃姫とルシファー達はやがて、眠っている青年のそばにやって来て…!
ルシファー「どうだ?瑠璃姫…
この男を近くで見た感想は?」
瑠璃「なんて綺麗なお方…」
と、瑠璃姫は眠っている青年の頬にそっと右手を置いた…
ルシファー「フフ…気に入ったようだな。
ならば、話しは早い…
さあ、儀式を始めよう!」
と、ルシファーが瑠璃姫の足元に向かって手のひらを向けると、彼女、その青年が眠っている長方形方の台を囲むように大きな魔法陣のような物が出現し…!
ルシファー「これでいい…これでこの男の封印を解く手はずは整った!
あとはお前だ、瑠璃姫!
まずは誓いの言葉からだ…
―瑠璃姫、汝、この男を愛し、その身を捧げる事を誓うか?」
瑠璃「誓います…」
ルシファー「フフ、よろしい。
ならば、次はこの男だ…
―リヴァイアサンよ、汝、ここにいる瑠璃姫を妻に迎える事を誓うか?
良ければ、沈黙をもって答えよ…」
その青年は変わらず眠ったまま、何も言葉を発する気配はなかった…
ルシファー「ククク、よろしい…!
さあ、瑠璃姫、この男に誓いの口づけをするのだ!!」
瑠璃姫はルシファーに言われるがままその青年に顔を近づけ、やがて、そっと口づけをした――…!
すると、瑠璃姫が持つ“龍帝の紋章”が反応し…!
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