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まって!
それ、何か言い方おかしい!
それよりもスターの性別がわからない!
いや、ブラザーはつまり兄弟って意味だから、性別的に雄なのかスターは?
いや、雄とか関係なくて問題はそこじゃない。
僕は驚きで早くうつ心臓を落ち着かせる為、何度か深呼吸を繰り返した。
「えっと……とりあえず、僕達付き合ってないから、そこ間違えないで。それで、別に正体が知られたっていいんじゃないか? 僕はスターと話してると楽しいし、出来ればこのままでと思ってるんだけど……」
「別に正体を知られたことは、どうでもいい」
どうでもいいのかよ!
何この茶番!?
「言おうと何度も思っていたんだが、なかなかタイミングがなくてな……ということで俺、他に気になるやつができたから、ブラザーとはお別れをする事に決めたぜ!」
他に気になるやつって、どういうこと?
僕、人外に浮気されてるって事!?
いやいやいや、落ち着け僕……ここは、冷静に……
「僕のことは……どうする気だよ? 僕の願いを叶えてくれるんじゃなかったのか?」
「願いならとっくに叶ってるさ、お話ニコニコプランが。延長はなしだ。じゃあ、契約終了ということで、ここにサインをだな……」
「え? 僕、契約した覚えはないんだけど?」
「ヘイ、ブラザー! 俺を指名し、尚且つ願い事を言った時点で契約適用だぜ! 別にブラザーに不利なことはないさ。ただ、ちゃんと俺が仕事をしたかどうか会社に提出する確認用の書類だから安心しな!」
会社!?
会社勤めなの、スターって!?
僕が戸惑っていると、スターは自分の口に手を突っ込んで何やら書くものとバインダー付きの紙を取り出し、それをにょい~んと伸ばしてきた手を僕の前に差し出す。
なあ? お前の中、どうなってるんだ?
いろんな意味で、気分は……うん、よくない。
まあ、湿っていないだけ、よしとしよう。
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