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それから、数ヶ月の月日が流れた。
スターと別れてから、僕は星に興味を持ち天体観測が趣味になった。週末の天気予報を調べようと、テレビの電源を入れる。直ぐにチャンネルを変えようとしたが、僕は変えられなかった。
リモコンを持つ手が震え、顔が強張る僕とは正反対に、テレビの中の女性は笑顔で話す。
「今日のゲストは突如現れた新星アイドル、シューティングスターのスターさんです!」
画面にアップで映し出される姿に、限界まで僕は瞬きも忘れ目を見開く。手からすべり落ちたリモコン。床に音をたてたと同時に、僕はソファから勢いよく立ち上がった。
「皆のアイドル、スターです!」
「お前、何してんの!?」
僕は訳がわからないまま、ただテレビの両脇を掴みながら叫ぶ事しか出来なかった。
「では、早速この異色のアイドルであるスターさんにお話を伺ってみましょう。どういった経緯でアイドルになられたんですか?」
「数ヵ月前にとあるブラザーの夢を叶えた帰りに運悪く飛行機にぶつかって、そのまま流星のごとく地上に落ちたんだよ。危うくスターなだけに天に召される方のお星様になりかけたぜ、ハハハハッハァ! で、俺を発見した奴が親切な奴でな、とある施設に、ええと、未確認生物がどうのこうの、宇宙人捕獲とか言って連絡してくれてな。俺を迎えに来たナイスガイなブラザー達に両腕を捕まれて保護して貰ったぜ! 地球人は親切だな!」
それ、親切絶対違う!
ていうか、その連れ去り方が何処かで見た事あるんですけど!?
「いや~保護施設は、なかなか快適だったぜ。俺のファン達が色々俺の健康状態を調べては、なんか頭を抱えて悩んでたようだから、とりあえず悩みの種をとってやろうと施設全員の記憶消して来てやったよ! ついでに、俺の事心配してまた施設に連れてこられても悪いから地球人全員に俺の存在を見ても違和感ないように記憶も操作しておいたぜ!」
お前、本当何してんの!?
何やらかしてくれてんの!?
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