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その時、何だかそれを強烈に感じた。
イヤだ。
夏樹も、同じ願い事をしようとしたのだと思う。
『ねぇ、二人で、願い事しない?』
そう言い出したのは、夏樹。
二人で、っていうのは、幼い頃やっていた、二人で手を合わせること。
小学生になって、何だか気恥ずかしくなってやめてしまった。
でもこのときは、恥ずかしいなんて思わなかった。
『うん』
手を合わせて、立て膝になり、ピッタリと密着させる。
そして二人で同じ願い事をした。
今日が最後になりませんように。
また、一緒に過ごせますように。
その願いは、今でも、流れ星があるたびに願っている。
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