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そのとき奏都が思ったのは、小学生の頃の流れ星の夜。
幼い頃からの友達、波場夏樹(はばなつき)と一緒に見た最後の流れ星。
夏樹は、頭も良くて、話が上手くて、誰よりも優しくて。
奏都は夏樹のことが大好きだった。
もしかしたら、夏樹が初恋だったのかもしれない。
今はもう、どうにもできないけど。
別れの時は突然に来た。
夏樹と奏都は、小学4年生という年齢では珍しく、とても仲が良かった。
クラスの女の子たちよりもずっとよく話したし、遊んだりもしてた。
からかう奴も口を出せないほどに、仲が良かった。
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