西の穹

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その街で、 あの歌声を聴いたなら、 思い出してね。 痛みと共に、 私のことを。 星空を超えても 辿り着けないのなら、 せめて あなたの心を締め付ける 鈍い痛みになりたい。 あなたの街へ沈む夕陽に あなたの窓に傾く三日月に あなたの胸にそよぐ夢に あの頃の時差より近い 今なら忍びこめるのかしら? あの頃の私に、 足らなかったことは、 何? ねぇ。 ね 今 、 隣 に 誰 か 居 る の ? 話したくない? 答えたくない? 応えられない? ね。 気持ちは、 亡骸になったの。 カラカラ砂漠を 彷徨する薔薇みたい。 もし あなたの心が 振り向いてくれたなら 再生するかもしれない。。 知りたいのは あの頃、 ホントは、迷惑だったのかな? 幾星霜超えて 想いが 叶いますよう。。
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