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しし座流星群が地球に近づいた夜の事です。
ぱらり、ぱらりと星のかけらが降る中で、その人は寂しそうでした。
「いつから人々は、星空を見上げなくなったのでしょうか」
銀色の髪の毛はいかにも柔らかそうで、琥珀色の瞳は、いつか食べたキャンディのように甘く、その人はきっと、星の王子様に違いないと思いました。
ひんやり高貴な香りを漂わせるその人の隣で、私も暫しの間、星空を見つめました。
星たちは、まるで示し合わせたかのように、広い空のあちこちで、ぱらり、ぱらりと流れては消えていきました。
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