川上家の朝

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川上家の朝

朝、目覚ましの無機質な音で起きると「あー眠たい」と言いながら階段を下りる。 するとテーブルには私以外のお父さんお母さんお兄ちゃんが揃っていて (春)「おはよー」と言うと自分の定位置に付く、 するとお母さんが(川上母)「うふふまた買っちゃった!」と言いながら本を数冊持ちながら顔が 綻び満面の笑みになる。(あーまたか っていうか昨日も同じ光景を見た気がするのは気のせいかな? いや昨日も見ている確実に絶対に!) (春)「はぁあ~もう毎日見たくもい物を見るなんてちょっとはこっちの身にもなってよ!」と小声で言いながらトーストを食べる。お父さんはというと(川上父)「そうか良かったじゃないか!! でも買いすぎには注意するんだよ」と言う(おいおいお父さんちょっとは止めてよ!っていうか 何でちょっと興奮気味なの!)するとお父さんが(川上父)「皆見てくれ!この傑作!」と言って 絵を取り出す。その絵を見てみると何だかよく分からない色々な色が混ざりあって、 もはやお父さんが心配になってくるレベル、ちょっとこれは過去最高に 見てはいけない物を見た気分で恐怖も感じる。 (いつも思うけどお父さん本当に大丈夫かな?仕事でそんなに嫌なことが あったのかなと思うけどそんな事絶対に声に出して言える気がしない。 だからいつも)(春)「あーうん良いと思うよー」と言っておくそうすると お母さん(春)も(川上母)「流石ねお父さん良いわぁ~いつ見てもお父さんの絵は最高ねぇ~」と お母さんが言うと今度はお兄ちゃんが(駿介)「俺も良いと思う」と言うと お父さんが(川上父)「そうか!そうか!そうだろ~やっぱり皆、分かってくれると思ってたよ 流石うちの自慢の家族だからな~そう言うと思ったよ」と凄く自慢げに話すお父さん。 (いやいやそう思うのは一部の人たちだけだと思うけどね! 普通の人達にとっては理解不能過ぎて本当にこの人大丈夫なのかなと 思うけどね!お兄ちゃんも若干引いてるし、お兄ちゃんも ちょっとは常識があったんだ~)と見直していたら 、 ふと お兄ちゃんの手元を見ると工具で機械をいじっていた。 もうその瞬間に(ああ~やっぱり変わってる)と思ったでも 段々これが普通のように思う自分が私の家族ってかなり変わってる けど私も変わってるのかもと思い始めた 川上家の朝だった。
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