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授業は終わっていてもう放課後(春)「あっもう帰らないと」と学校を出て
香奈と一緒に帰っていると(香奈)「あっあれ早乙女さんだよね!」と
言われた方を見てみると、確かに早乙女さんの姿が本屋さんの前で袋を下げている、
(春)「あぁ~確かに早乙女さんだね」と私達が話している内に何処かに行ってしまったようで
(春)「何を買ったのかな?」
(香奈)「まぁ~早乙女さんの事だから小説とか?ほらいつも本 読んでるしね」
(春)「あぁ~確かに何読むのかな~例えば、太宰治の人間失格とか?(笑)」
(香奈)「う~んまぁ趣味は人それぞれだとは思うけどさ~確かに読んでそうだよねぇ~雰囲気的に」(春)「うんうん、学校であんまり喋らないし~近寄りがたいよね~」
何て言いながらその日帰り道はずっと早乙女さんの話題で一杯で
「早乙女さんって何者?」何て、話も出たくらい早乙女さんの事を
ひとしきり話した所で(香奈)「あっ、ヤバいそろそろ電車来るから、また明日ね!」と
香奈は電車へ向かって行った。私も帰らなきゃ!と早乙女さんへの疑問も残りながら、
家路を急いだ。
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