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タカシ
「俺だよ!アキの旦那のタカシ!」
慌てた様子だった。
「どーした…?」
「アキが、連絡取れないんだけど、俺仕事中で動けなくて、アキの様子おかしかったから今日二人が会ってた事は何となくわかってて…」
「あぁ…アキね…電話してたね…」
「ちょっと言い過ぎちゃって、アイツ前に手首切った事があって、まさかとは思うんだけど…」
「え…手首って…」
まだアパートの周りでは規制線がひかれている。騒然としている中で俺は状況を警察に聞かれている状態なのに…
「もしかしたらアキが…アキが…」
「なんだって!?アキが自殺?」
やっとタカシが言ってる事が理解できた。
「今回はちょっとヤバイ気がするんだ!」
「どこだ!アキはどこにいるんだ!?」
「多分家にいると思う…こんな事頼むのもおかしいけど、頼むから様子見てきてもらえないかな…」
「わかった!すぐ行く!」
プー、プー、プー、
「お巡りさん、また戻るから、待ってて下さい!必ず戻るんで!」
沙耶は自殺という事で事情聴取されていた中だった。
アキの旦那がわざわざ俺に連絡してくるほどヤバイ状況どいう事か…と思い、そういうと俺は急いで車に乗り込みアキの元へ向かった。
プルルルル、プルルルル、プルルルル、
(アキー!電話出てくれ…)
プルルルル、プルルルル、プルルルル、
(何でだよ!何でこんな事に…)
プルルルル、プルルルル、プルルルル、
「お掛けになった電話は、現在出る事が出来ません」
プー、プー、プー
電話のアナウンスが流れる。
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