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ガチャ………
玄関が開く音がした。
「アキー、アキー!」
仕事中と言っていたタカシの声だった。
急いで入ってきたタカシは、俺を見つけると
「アキー、クソっ!間に合わなかったか!」
悔しそうに言った。
「ごめん」
俺はボソッと呟いた。
「アキ!アキー!」
それでもアキの名前を呼び続けるタカシ。
「俺が…俺のせいで…」
「そーだ!お前のせいだぞ!どうしてくれるんだ!」
タカシはそう言いながら救急車を呼んでいた。
「すみません、至急救急車をお願いしたいんですが…」
話しながらタカシはふと俺を見た。
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