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「お前んトコの奥さんはよぉ、何で死んじまったんだろぉなぁ??別に自殺する事ないのになぁ。はっはっはっ…」
(何で?…そりゃ赤ちゃん出来たのに旦那が浮気治らないから思いつめて…じゃないのか??)
「アキちゃんはさぁ、何でワザワザ死ぬ必要あったんだろぉねぇ??辛かったら離婚すればいいのにさぁ」
(何言ってんだ?こいつ??お前から逃げられないと思ったからだろ?)
タカシの笑いながら話す様は異様としか言い表せない姿だった。
何の質問をされているか意味がわからなかった。
「アキはクスリにどっぷりだったんだよ。お前は知らないと思うけどなぁ。今日もお前とラーメン食べた後に俺に呼び出されて、おクスリたんまりキメて、気持ちいい、気持ちいいってsexしてたんだよ。」
(アキがクスリ?)
抱えていたアキの腕を見ると注射の跡が浮き上がっていた。俺が会っていた頃にはこんな跡はなかった。
「テメェ!アキにクスリ使いやがったな!」
そう言うとアキを置いてタカシに飛びかかった。
「おい、まだ話は終わってねぇよ」
そう言ってタカシの胸ぐらを掴んでいる俺の手を払った。
「ちょっとクスリ使ってやったらコイツ、ヒステリーになりやがって、めんどくせぇから俺が殺したんだよ。自殺する勇気もねぇクセに死んでやるとか言うから、だったら殺してやるってよぉ」
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