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タカシに対して殺意が芽生えた。握った拳からは血が出るほどに力が入る。
「あとさ、お前のsexは全然物足りないってさ。やっぱ俺とのsexが一番気持ちいいってずっと言ってたぞ??」
「………」
「何で殺したぁぁぁぁあ!」
次の瞬間タカシの体は宙を舞い、壁に当たる。タカシの口からは血が出ていた。
「ほら、どーした?殺せよ」
笑いながらタカシは続ける。
「憎いだろ?俺が。俺もお前が憎いよ。だからお前の絶望のどん底の顔はサイコーに気持ちいいぜ!ははははっ」
「殺してやるよぉ、いますぐブチ殺してやるよぉ!」
咄嗟に目に付いたハサミを握りしめた。
「あとさぁ…沙耶ちゃんを殺したのも俺だって言ったら??」
「え?…沙耶を?…」
握ったハサミはすぐに床に落ちた。
「ハハハハハハ!その顔!ウケるなぁ」
「そんな事できるわけ………」
「簡単な事だよ。沙耶ちゃんの番号何てアキの携帯に入ってたんだ。連絡取る事何て訳ねえ。アキを盗聴してたから今日会うこともわかってたしなぁ!」
言葉が出ない。
「今日、会ってはいけない二人が会って、駆け落ちする事を決めたみたいだからって教えてあげたんだ。そしたら沙耶ちゃんは自分の目で確かめるって言うからさぁ。丁寧に状況を逐一報告してあげたんだよ」
「嘘だ!俺は駆け落ちするつもりなんてなかった!だいたいアキだってそんなつもりは………」
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