画期的技術

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画期的技術

国立再生治療先端科学研究所。 独立行政委員会として発足。内閣直属。国内外のマスコミには、一般的に、遺伝等による歩行困難、視聴覚疾患の画期的治療技術の研究、及び提供元として、紹介。高く評価されている。 そのうちの、第66研究室。通称「チームサイボーグ」 「あのチームだよ、うちの予算が通らなかったのは」 どうやら、お荷物部隊のようだ。 「そうそう、まいったねぇ。だって、ここ十数年、というか、あのサイボーグ屋さんは、できてから全く成果なしだぜぇ。なんで、あんなに予算持ってくんだぁ。ちきしょう!」 「チームサイボーグ」構成員は、全員で3名。 室長の三嶋隆信、主任研究員の坂東直哉、研究員の亜麻菜みくである。 室長の三嶋隆信は、国立大学を卒業後、民間の緊急医療センターに勤務。部長になるまで、多数の命を救った。 専門は脳外科で、超精細「オートマチック・スーパー・ファイバー・スコープ」の開発者であり、同器具があれば、大抵の脳損傷は軽度で済むといわれ、損傷脳部神経系統再生の第1人者としてノーベル賞候補者にノミネートされたほどである。 主任の坂東直哉は、三嶋隆信室長の後輩に当たり、室長と同じ国立大学を卒業後、海外の救急センターで活躍。視覚、臭覚、味覚、触覚、聴覚の5感覚器官再生の第1人者ともいわれ「インプット・アウトプット・ヒューマノイド・システムス(I.O.H.S)」は、人間の感覚器官の場所に移植可能な人工物であるとともに、同機械を外部機械に接続することにより、脳と直接、情報を入出力できる画期的なものである。やはり、ノーベル賞候補者にノミネートされた。 研究員の亜麻菜みくは、海外の国立大学を通常年齢より10歳早く、かつ、首席で卒業。 海外の政府、民間企業が出資して設立した「国際再生技術研究機構」が 主幹の「リボーン・エレメント・カプセル」の開発責任者である。 同機構は、主に交通事故等による骨切断後の手、足等の器官再生技術修得を目指し、設立された。そして、同技術により開発されたのが、器官再生に不可欠な、例えば、たんぱく質を構成するアミノ酸、骨を構成するカルシウム等を投入し、あらかじめ、設定した通りに、手・足等を移植可能な形に再生できる画期的機械「リボーン・エレメント・カプセル」である。
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