僕にだけ見えないオバケ

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おばあちゃんも、敵。 おじいちゃんみたいに、怒ったりはしないけど、いつも煩い位に文句を言ってくる。 あれはしたの?これはしたの? 4年生になって、そんな事も出来ないの? 怒られるのは怖くて嫌だけど、こんな風に言われるのも凄く悲しい気分になって嫌だった。 それ以上に、お母さんのせいで僕がダメみたいに、お母さんに文句を言うのが一番嫌だった。 きっと僕の事が好きじゃ無いんだ。 敵だらけの家の中で、いつでも僕の味方で居てくれたお母さん。 お父さんが連れてってくれなくても、お母さんが遊びに連れてってくれた。 おじいちゃんに男は泣くんじゃないって怒鳴られても、お母さんは優しく頭を撫でてくれた。 おばあちゃんに嫌味を言われても、お母さんは僕の良い所でもあるんですよーって笑い返してくれた。 大好きだったお母さん。 優しくて暖かかったお母さん。 いつでも側に居てくれたお母さん。 どしうして僕を置いて死んじゃったの?
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