か・ん・せ・ん・カッコワライ

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隠れていた棚が、ガタッと音を立ててズレた。 「………っ!」 もうだめだ……!!俺は噛まれてゾンビになってしまうんだろう。ちくしょう! 最後にあいつらに…。 女っけが全く無いのが悲しいけど、最後にあいつら。ミナトとアキラに会いたかった…。 ガタッ――!! 「ふ、ふひっ、ふひぃぃい!」 とうとう俺を隠していたものは全て崩され、俺は恐怖から込み上げる笑いを堪えられずに笑った。 「…お、あろ、おーあろ、もへん、じょ、あろ…」 「ひ、ひぃ…ふひっ……ひぃ…、」 すると、おれの前には二体のゾンビが現れた。 「そ、あろ、っそぅだろ…もへっんじょーだろ、」 「ひ、ひひひっ、ふひっ」 「…………は?」 腐った肌に表情が変わり果てた顔。だけどすぐに分かった。こいつらは、こいつらはミナトとアキラだ! 『そうだろそうだろ、モヘンジョーダロ!』 『ヒヒッ!』 こいつら!ゾンビになってもつるんでんのか!そして俺を迎えに来たのかよw? 「バカじゃねーのお前ら!すげーウケるwwww」 「もへんっじょ、じょーだろwww!」 「ふひっ、ヒヒッ…www」 「いやそのネタにウケたわけじゃないから!うつるから!笑いもゾンビもうつるからww!!」 そうは言いながらも、さっきまでの恐怖がこいつらが迎えに来たことで薄らいで、おまけに笑って腹に力が入らないから伸びてくる腐った手も避けられない。 「ふひっ、ふはははははっwwww」 「ぃひっ、いひひひひひっwwww」 「じょ、もへんじょーだははwww」 こうしてバイオテロの翌日、俺は感染した。 ゾンビ後、聞いたら感染はミナトが真っ先にしたようだと語った。 『むしゃくしゃしていた。だれでもよかった。』 それでも律儀に俺とアキラを探して感染させたことに少しの友情を感じながらもやはり腹立たしかったのでツッコミとして頭を叩いたら腐った手が折れた。 だが後悔はしていないwww end
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