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痴漢ごっこだといいながら、こんなに大胆な行為に及ぶとは想像もしなかった。
そして電車の中で杉崎に好き勝手をされ、自分がどうなっていたか思い返すだけで胸くそ悪かった。
(俺、この先どうなるんだろう。このまま永遠に、杉崎のいいなりなのかな)
先を歩く杉崎はときどき背後を振り返り、成瀬がちゃんと後ろを付いてきているのか気にしている。
彼の背中はいつもと変わらずピンと張っていて、自信に満ちているように見えた。
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