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「だ、大丈夫、です。これ、入れ直して、きます」
心配そうな難波の顔とその周囲の怪訝な視線を振り払い、成瀬はカップを持って給湯室へと逃げた。
歩いていても座っていても、その違和感はいつまで消えない。
そして同じフロアにいる杉崎がいつスイッチを入れるか分からないから仕事に集中出来ない。
難波のように飛び抜けて有能ではないから、こんなのは仕事の障害にしかならない。
(抜きたい……。このままトイレで抜きたい。もしかしたらバレないんじゃないか?)
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