経済的モラハラ

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矢印が書いてある左を見ると小さな喫茶店があってそこにもアルバイト募集の紙が貼ってある。 聞いてみるか… 喫茶店のドアを開けると カランカランと音がした。 懐かしい感じ。 昭和の喫茶店だ。 入ってすぐに小さいテーブルに小さな赤い背もたれのソファーが正面に3つあり、左側にも小さなテーブルとソファーのセットがある。 その奥にカウンターがあった。 カウンターにはマスターだと思われる40代くらいの男性がコップを磨いている。 「いらっしゃい」 微笑まれて何となくテーブル席に座ってしまった。 「何にしますか?」 「コーヒーを。」 注文もしてしまった。 さっき買ったジュースはバックに突っ込んであった。 ジュースを買う前に張り紙に気付けばよかったな、と思いながらお冷を飲みながらコーヒーを入れるマスターをぼんやりと見ていた。 「美味しい!」飲んで思わず声が出た。 マスターはこっちをみてまたニッコリした。 「ありがとうございます」と返されて 思わず顔が赤くなる。 決めた。 「あの…」 「ただいま」 「おかえりなさい」 会社で嫌な事があった時はすぐわかる。 ドアを開けて入って来る時にドアを乱暴に開け閉めしたら不機嫌な印。 でも今日は大丈夫かな。 まだ2日程なのに私は顔色を伺う癖がついていた。 うちについていた。 野球が中継されてる時とかサッカーとかついていたら話しかけると露骨に嫌な顔をされるから気をつけないといけない。     
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