第1章

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恋人に振られた心を癒やすため、1人キャンプに出かけた。 キャンピングカーで知る人が余りいない、夜空が良く見える穴場のキャンプ場に向かう。 余り知られていないキャンプ場ではあったが、それでも数台のキャンピングカーが止まっている。 ち、畜生! 皆カップルだ。 案の定夜になると、どの車の中からもギシギシあんあんの声が漏れて来る。 傷心を癒やしに来たのに、これじゃ癒やしにならないじゃないか! キャンピングカーのベッドに寝転がりウィスキーをラッパ飲みしながら、サンルーフから見える満天の星に願いごとをする。 「早く新しい恋人が出来ますように。 美人で性格が良く私と相性が合い家庭的な子で、私と同程度の学歴で1部上場の企業か役所で働いている子。 長女では無く、実の親の面倒はみなくてよい子。 宗教にはまっていなくて変な趣味を持っていない子で、借金も無く寧ろ7桁以上の貯金がある子。 それに私より若い子で、ボンキュボンのスタイル抜群のできれば処女。 あとはーー……何かなぁーー………………」
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