第1章 花粉症とハルマゲドン

5/5
前へ
/5ページ
次へ
31.394は、僕が31歳の時。 1991年から1993年にかけてのバブル崩壊。 そして、1997年の山一証券、 北海道拓殖銀行、日本長期信用銀行の 相次ぐ破綻。 あまり、良い周期とは言えない。 逆に最も良い周期の時は、僕が18歳の頃。 0.618×18=11.124 11.124+18=29. 124 29.124+11.124=40.248 40.248+11.124=51.372 51.372+11.124=73.62 73.62+11.124=84.744 僕の良い周期は。 29.124は僕が29歳、1988年。 日本が未曾有のバブル景気に突入、 キャバクラでは、札がばらまかれたし テレビ塔からもドル札がばら蒔かれ、 日本全国金余り現象となった。 黄金比というと銀河系もそれで出来ている 宇宙と人間は一体なのだ。 西洋音楽の楽譜を良く見てみると、五線譜 が書かれてあり五線六間と呼ばれている。 日本人も昔から内蔵の事を、五臓六腑 と呼んでいた。 因みに最初に書かれるトーン記号、 真ん中の渦巻きは右回り。 人間の頭頂部にあるツムジと銀河系の 渦巻きも右回りである。 こうして考えると、人間も無意識のうちに 宇宙から影響を受けているのかも 知れない。 ふと気がつくと周りには誰もいない、 僕は何故此処に座っているのか。 「僕は、いったい誰なんだ?」 そこに、看護師が傍に寄ってきた。 「ここに居たんですか? 先生がお待ちですよ、早くいきましょ」 そう言いながら、看護師が僕の肩に 腕を回し、僕を立ち上がらせた。 春先の暖かい陽射しが窓ガラスを突き抜け 神経科クリニック院内を照らしていた。 (終)
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加