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36週になり、ようやく臨月を迎えた検診で、市川医師の衝撃発言があった。
「もう、いつ産まれても、赤ちゃんは産まれる準備が出来ています。
今日まで、よく頑張りましたね。
もう、張りどめは止めて、飲まないで、大丈夫です。
家の周りを散歩しょう。」
「寝たきり解禁ですか?」
「そうですね(笑)。
むしろ、安静によって、週数にしては、子宮頚管が長いようです。
お産が、進んでいないということです。
このままでは、お母さんの体に比べて、赤ちゃんが大きくなり過ぎると、
今度は経膣分娩が難しくなります。
まだ小ぶりの赤ちゃんなので、少し早めに産まれてくれると、産道を通れるけど、赤ちゃんとしては、保育器に入ることになってしまうし、
せめて赤ちゃんと一緒に退院を目指すとラインで2500以上って考えると、誤差を考えても2600グラム以上を目指すと、39週数までお腹にいて欲しいし、
ここは、赤ちゃんとお母さんのタイミングが難しいところですね。
今の感じだと、少しずつ散歩から運動を始めないと、逆に40週過ぎても産まれないなんてこともありえますので(笑)。」
前に、入院中、同じようなことを聞いたな、と思い出しながら、彼女は、無事に産まれたのだろうか、そんなことを聞きながら考えた。
まさか自分も、大事にし過ぎて、予定日過ぎても産まれないなんてことになりかねない状況が来るなんて、
臨月までお腹に残すことが出来るなんて、あの時は、想像できなかったから、
寝たきり解禁パーティを開きたいくらい、スキップしたい気分。
実際、普通に5歩あるくだけで、足がつりそうだし、体が重くて、椅子から立つのでため息でちゃうし、スキップどころではないのだったけれども…。
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