登ちゃんは三日坊主

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あれは修学旅行の時だった。 貧乏だった俺は、鹿せんべいを買う金もなかった。 芝生を埋め尽くすチョコボールをかき分けて、数歩進んだ時だった。 誰かに引き止められた。 阿呆な友人だと思い、ヘッドロックをかけようとしたら。 驚くほど体格のいい鹿が俺の制服をかじっていた。 煮染まった匂いのする制服が、鹿にはご馳走に思えたのかもしれない。 夜空様夜空様。 俺に爽やかな青春時代の記憶を下さい。 嘘の記憶でも構いません。 image=505212008.jpg
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