一緒に居たいから

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「結衣ちゃん?」 シーンと静まり返った部屋に電気だけはついている 『ん? いないのか?』 作業場を覗いてみると、結衣は全く慎一郎の帰宅に気づいていないのかスルスルとペンを動かして落書きを続けていた 『全く気づいてないな』 邪魔するまいとドアを閉めかけた時 「わぁっ!」 仰け反るほど驚いて 「ビックリしたぁ~いつからいたの? 全く気づかなかった声かけてくれたらいいのに」 「ゴメンゴメン 声をかけたけど気づいてないみたいだったから」 「 そうなんだ ゴメンね」 「どう 進んでる?」 「ううん まだダメ」
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