第4章 小姓とは

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「そんじゃあ今から、裏庭の掃除やって来てくれねえか?終わったらまた戻ってきてくれたらいい。」 「了解しました。」 みのりはそう言うと土方に背を向け、裏庭へと足を進めた。 やっぱり小姓の仕事って面倒くさいなあ。剣道生かして隊士やるって言ったほうがよかった? ……いや、人を斬るのは話が別。我慢強くやるかあ。 みのりは人知れず溜息をつくと、箒を手に取り掃除を始めた。 あ。 そう言えばお風呂…。 この時代のはどーなってるんだろ? 厠はどうにかなったけど… てゆーか、女の子の日とかどうしたらいいんだ。 流れで身内頼っちゃったけど、これはこれでやばくない? なんかもっと普通のお店で雇ってもらって、働きながら戻り方探した方がいいかも…。 でも折角皆良くしてくれてるし…。 ……男だと思われてるけど。 どうするかなあ、 「クスクス」 笑い声が聞こえてきて、パッと振り向くと愛次郎が体をプルプル震わせながら笑っていた。 みのりは訝しげにじっと愛次郎を睨むが、なかなか笑いは収まらない。 それにだんだんイラついてきたみのりは、脳天に拳骨を食らわせた。 「いっ、た~(泣)」 「愛次郎、何笑ってんの。」 愛次郎は涙目で拳骨された部分を摩る。 (あ、これたんこぶになる、絶対。)
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