第4章 小姓とは

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「……でもまあ、また道場に顔出すよ。」 みのりはそう言って、笑みを浮かべた。 現世では毎日竹刀を振っていたみのり。 正直剣道をしたくてたまらないのだ。 斬る斬られるの問題で、隊士がしたくないのであって、 稽古は死ぬ程参加したいのだ。 それを聞いた愛次郎はとても嬉しそうだ。 「あ、じゃあもう僕はいくね。また後で。」 お互いに手を振って、愛次郎はその場を後にした。 なんだかんだ、手を動かしながら喋っていたみのりは、ほとんど掃除を終わらせていた。 「あとはこれを捨てたら終わりか…。」 今が卯月で良かった。 秋だったら落ち葉とか酷いだろうな、、 そう思いながらゴミを片付け、 土方の部屋に戻った。 ーーーーーーーーーー 「意外と早かったな…。」 部屋に戻って土方に言われた一言目はこれだった。 みのりはあからさまに拗ねて、 「失礼ですね、そんなにのろまに見えますか?」 「のろまっつーか、上手くサボってそうだ。」 「まあサボるのは得意ですけど…。流石に今回は真面目にしましたよ。」 「おいおい…。んまあありがとな、次は…」 なんかあったか、と考えるが、 「ねえな。適当に時間潰せ、また声かけるからよ。」
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