皆の願い事

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 まっ赤になった優美をみて、 「本当に素の時は、無防備だな・・クックックック」 「りょうまで・・ふん」  優美は顔を赤らめながら、俺のイスに座って丸くなってた。  3人娘は少し離れた、ベランダの端に並んで星を見ていた。俺はそれを確認して優美と並んで座った。 「優美・・」 「ふん!・・りょうの・・意地悪」 「ごめんなさい・・機嫌直して」  優美は顔だけ起こして、3人娘を確認して、手を出してきた。 「手・・握って」  俺は何も言わずに手を握り、星を眺めた。 「・・あり・・がとう」 「・・どういたしまして」  優美の横顔は、俺たちと同じ高校生と見間違える程あどけなく見えた。 「りょう・・どうしたの?」  顔を少しだけ俺の方に向けた。 「優美の横顔に・・見とれてた」 「なっ!・・恥ずかしいこと言わない・・もう!」  優美は恥ずかしさを誤魔化すため、星空を見てしまった。  手を握ったまま俺も星空をを見た。  離れた場所で3人娘がはしゃいでいる声が聞こえている。  しばらくして優美が、 「りょう・・zz」 「ありゃ・・寝ちゃった」  握っている手も力が抜けてきた。
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