1人が本棚に入れています
本棚に追加
今では宿題も堂々と私のを写す始末。
ちょっと助けてあげただけで、どうしてこんなにも変わってしまったんだろう。
本当はこんな関係も、こんな良子も嫌で仕方ないけど、波風立てたくないし、周りの人の目も気になるからこのまま友達の関係を続けないといけない。
正直、不快でしかない。でもそれを誰にも悟られるわけにはいかない。
「良子、一緒にトイレ行こうっ」
「うん、いいよー」
短い休み時間に自分から良子と手を繋いで教室を出る。
私が本当はこの、手を繋ぐという行為一つすらもとても不快に思っているだなんて、良子は欠片も思っていないんだろうな。
最初のコメントを投稿しよう!