第3話 試み

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 俄然やる気が出てきた僕は、その日から、おこげの腫瘍の大きさを計測することにした。  最初は1×1cm大だったものが日に日に大きくなり、四週間後には3×4cm大になった。  心なしか体も少し湾曲してきたように思える。 「どうする? おまえこのままじゃもうすぐ死んじゃうよな? 食欲はあるんだよな。他のモルモットより体が大きくなっているし。でも、歩き方もちょっとぎこちないよな?」  そう話しかけると、じっと僕の目を見るおこげ。  話し掛けると、いつも何かしら反応してくれることが多いので、本当に話し相手ができたような気分だ。  そんな思案をしている時に、スマートフォンの通知音がした。  画面を開くと姉、宮前和子からのメッセージだった。
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