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翌朝、僕は出勤するや否や「おはよう、おこげ、大丈夫か?」とゲージの中を覗き込んだ。
かき集めた牧草の中にじっとうずくまり、全く動こうとしないおこげ。
「どうしたんだ、おこげ!」
やはりP-SEの副作用がでてしまったのだろうか。
急いでゲージの蓋を開け、おこげを抱き上げた。
手の中で小さく震えているおこげ。
少し熱もあるようだ。
「ごめんな、僕のせいで」
腫瘍の周りが赤く腫れあがり、炎症を起こしてしまっている。
特に中央部は強く腫れていて、皮膚が薄くなり突っ張ってしまっている。
「これは……」
もしかして、化膿してしまったのか……。
「ああっ、P-SEには表皮ブドウ球菌が入っているのだから、化膿してあたりまえか。僕はバカだ……。ごめんおこげ、本当にごめん」
どうしよう……。
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